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WPI-SKCM²大学院生の岩田 拓万さんが強相関電子系国際会議 (SCES2026) にてポスター賞を受賞

WPI-SKCM²大学院生の岩田 拓万さんが、9月28日に富山国際会議場で開催された「International Conference on Strongly Correlated Electron Systems 2026 / 強相関電子系国際会議 (SCES2026)」にてポスター賞を受賞しました。

受賞題目:Realization of a parity-violating antiferromagnetic state in LaMnSi

本研究は、WPI-SKCM²において青山拓也准教授、木村昭夫教授、黒田健太准教授との共同研究として進められたもので、研究の詳細は、先日公開された論文(プレプリント)をご覧ください。

本研究グループでは、磁性体における対称性の破れが電子状態をどのように変化させ、新たな物性や機能につながるのかを明らかにすることを目指しています。本研究では、電子状態を直接観測する角度分解光電子分光と、対称性の破れを敏感に検出できる非線形光学分光を組み合わせることで、磁気秩序によって生じる対称性の破れが、電子状態や巨視的な物性にどのように現れるのかを調べました。

本研究の特徴は、光電子分光と非線形光学という相補的な手法を組み合わせ、電子状態と対称性の破れを異なる側面から捉えた点にあります。特に、光学系を独自に構築することで、従来の測定では分離して捉えることが困難であった反強磁性ドメインを識別し、反強磁性秩序に由来する対称性の破れを検出することに成功しました。

対称性や磁気秩序によって電子状態や物性を制御することは、将来の省エネルギー型エレクトロニクスやスピントロニクスの基盤となることが期待されています。本研究は、磁気秩序に由来する新たな電子・光学機能の理解を深め、低消費電力で動作する新しい材料やデバイスの実現につながる基礎的な知見を提供するものです。

岩田さんの受賞コメント:

「国際会議でこのような賞をいただくことができ、とてもうれしく思います。WPI-SKCM²のフェローとして研究を続けるなかで、世界各地から集まったさまざまな分野の研究者の方々と、自分の研究を発表したり、議論したりする機会をいただけたことに大変感謝しています。こうした経験を通して、分野の異なる研究者に自分の研究を伝え、議論する力を身につけることができたと感じています。今回の受賞にも、こうした経験がつながったのではないかと思っています。

 最後に、研究を進める中で、貴重なご助言や議論、サポートをいただいた共同研究者の皆さまに、心から感謝しています。今回の成果は、皆さまのご協力があってこそ得られたものだと思っています。」

岩田さんをはじめ、本研究に携わった共同研究者の皆さまに、このたびの受賞を心よりお祝い申し上げます。今後の磁性材料や電子状態に関する研究のさらなる発展と、岩田さんのご活躍を期待しています!  

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