WPI プログラム
持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点は、令和4年度文部科学省「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択され、設立されました。
2007年に始まったWPIプログラムは、日本国内の様々な大学において「世界から目に見える研究拠点」の形成を支援しています。WPIセンターには、「世界を先導する卓越研究と国際的地位の確立」「国際的な研究環境と組織改革」「次代を先導する価値創造」という3つの主なミッションがあります。
文部科学省は、これらのミッションに基づいて各WPIセンターを評価します。第1のミッション(「世界を先導する卓越研究と国際的地位の確立」)の目的は、世界水準の学際的な科学研究を生み出すことであり、研究のインパクトや研究チームにおける学問分野の多様性などの指標によって評価されます。第2のミッション(「国際的な研究環境と組織改革」)の目的は、グローバル化した研究環境を準備することであり、これはプログラムに採択された研究機関の改革へとつながります。その評価には、外国人研究者の在籍数や効果的、積極的、そして機動的な組織経営へ向けた取り組みなどが指標として用いられます。第3のミッション(「次代を先導する価値創造」)の目的は、社会に対して将来志向で貢献をするとともに、WPIセンターも将来志向で運営していくことです。このミッションは、基礎研究の社会的価値をわかりやすく示すことができるか、またWPIプログラムの助成金期間が終わった後もセンターを自立的に持続可能な形で運営できるかなどの指標で評価されます。
2022年に本拠点は日本全国にある他の16のWPIセンターに仲間入りしました。これらの学際的なセンターは、「宇宙/地球・生命/知性の起源」「生命」「材料/エネルギー」「測定/情報/数学」という4つの研究カテゴリーに分かれています。